ムーグが提供したウィンブルドンのセンターコート屋根の開閉ソリューション

高性能モーション制御技術が動かす、センターコートの開閉式屋根

動画:ウィンブルドン・センターコートの屋根

 

ウィンブルドン・センターコートの屋根の一部を折り畳むムーグのサーボアクチュエータ

2009年、全英ローンテニス・クラブは、悪天候による試合の中断を防止するため、ウィンブルドン・センターコートに屋根を取り付けることを決め、ムーグはこの移動式の屋根を制御する電動アクチュエーションシステムを提供しました。

ムーグは、合計148の制御軸を提供し、屋根のトラス部材上に40台の制御キャビネットを取り付けると共に、センターコートの制御室内にメイン制御デスクを設置しました。これらの製品とソフトウェアが一体的に機能することによって、1万5千人に上る観客の頭上で1,000トンを超える鋼材構造を安全に動かすことが可能になっています。

この屋根は、アコーディオンの蛇腹に似た原理で動作し、半透明の産業用生地をトラス(金属製の骨組み)で支持した構造となっています。以下のビデオでは、ムーグのサーボアクチュエータによって屋根の一部分が折り畳まれる様子を紹介しています。