ニュースレター
製品紹介:
Moog FCSのフレキシブルなSmarTEST ONEサーボコントローラ
文書:Jan Peter Veldhuizen(航空宇宙試験システム営業部部長)
SmarTEST ONEサーボコントローラ
Moog FCSが試験とシミュレーション分野で成功を収めている理由の一つがSmarTEST ONE独立型デジタルサーボコントローラです。
この製品は、サーボコントローラのSmarTESTファミリーの中核をなすもので、最大で4つのサーボチャンネルを使用して汎用試験を行うことができます。このサーボコントローラは、Moog FCS独自の力ループ技術を採用し、操作がフレキシブルで、複雑な試験もこなせる高い能力を持っているので様々な試験用途に最適です。オフラインの外部ソフトウェアを使用することなく、スタンドアローンとしても使用できますが、多くのユーザは、航空宇宙向けにはSmarTEST、自動車向けにはFasTESTのソフトウェア、さらには共通試験用にプロファイル、カスタム試験用に簡単セットアップを提供する様々なソフトウェアパッケージを併用します。
フレキシビリティ
Moog FCSは、様々な設定で様々な試験を行う試験所のニーズを満足するため、使い易くてフレキシブルな製品を取り揃えています。この製品の設計に当たって、自動車試験所や航空宇宙試験所など、多くのユーザからの要望を取り入れたので、様々なニーズにマッチしたコントローラ仕様が実現できました。
ユーザが高く評価しているSmarTEST ONEの特長を以下に紹介します。
- 4チャンネルまで拡張可能な最新制御
- 試験とセットアップ時間をを短縮し、最新制御ループ(力、変位、加速度)が試験の効率化に貢献
- 必要な機能のみを追加することでコストパフォーマンスの高い統合が可能
- データ収集機能内蔵(最大2500Hz/チャネル)、オシロスコープディスプレイ、内蔵ハードディスクへのデータ保存により、試験が簡単になり、設置場所と運用コストの両方の節約になる
- どのような油圧アクチュエータや電動アクチュエータでも制御できるフレキシビリティ
- 全てのコネクタがプラグ・アンド・プレイで、短時間で接続できる
信頼性
SmarTEST ONEの心臓部はSmarTEST制御ユニットで、全世界で何千台もの出荷実績があります。航空機、自動車の試作品を試験する場合には、供試体と試験データを保護する安全機能が非常に重要です。SmarTEST ONEでは供試体や試験データを保護するための安全機能や、試験装置の故障診断機能を備えています。これで、供試体の保護だけでなく、緊急停止時の記録機能が試験の中断原因などを記録し、年中無休の無人試験を可能にします。
高性能
SmarTEST ONEは複雑な用途にも対応できるように強力な機能を数多く搭載しています。例えば、部品、座席、エラストマー、モジュールの耐久、振動、衝撃、性能試験や、4軸ロードシミュレータ、或いは3、4DOF(自由度)サスペンション試験装置にも対応可能です。
これらの機能の一部は以下のとおりです。
- 入力データや数式をオンラインで計算して出力するソフトチャネル(仮想チャネル)機能
- マトリックス制御で、測定と制御の柔軟性が高まり、より効率的な試験が可能
- デュアルモード、バンプレススイッチング(ストロークから負荷、あるいは負荷からストロークへのスイッチングなど)により、用途の全範囲をカバー可能
- デジタルとアナログI/Oさらにはリミットやピーク検出器用にスクリプトが使えるのでセットアップと試験が容易になる
- 振幅と位相用のオンライン適応制御でセットアップ時間が短縮
付録: 仕様
グラフィックディスプレイ
- 640 x 480 フルVGA 65,536色ディスプレイ
コントローラ
- 最高10kHzのデジタル制御ループ(ソフトウェアで選択)
- PIDFコントローラ
- 独自の力ル―プ
- 任意の入力フィードバックに基づいた制御
- 3つのフィードバック制御(力、変位、加速度)が可能
- 2つのフィードバック(力と変位)間のバンプレス瞬時モード切り換え
機能生成
- 0.01~500Hzの周波数範囲
- ユーザ定義「ミキサ」機能付き多チャンネル機能生成(例えば、低周波数オフセットを周波数のより高い負荷とミックスする)
- 波形: 正弦波、ノコギリ波、ブロック/矩形波、丸めた傾斜、指数、台形、ランダム(psd周波数定義)
- アナログ入力もコマンドとして使用可能
- 複雑なシミュレーションスペクトルをサポート
- 固定振幅/位相マッチング
標準入力(各チャンネル)
- 2×ゲイン選択可能でブリッジ励起付きの高分解能(0.003%)入力
- ポテンショメーターインプット入力(0.003%)(+/-5V 5mA)またはLVDT励起(3kHzピーク・ピーク5V)付きLVDT入力16ビット入力(+/- 10V)
標準出力(各チャンネル)
- 0~100%までのソフトウェア制限付きの16ビット± 100 mA弁駆動出力、または(ハードウェア選択式の)+/- 10V出力
- 2×16ビットD/Aコンバータ(+/- 10V差動)
オプション入力
- 8×デジタル入力
オプション出力
- 4~20mA
- 3段サーボ弁用アドオンボード
- 8×デジタル出力
油圧マニフォールドスイッチ出力
- 2A @ 24V
寸法(WxHxD)
- 450x177x280mm
- オプションのラック取り付けキットを使用することで19インチキャビネット中に取り付け可能
入力電圧
- AC100~240V、47~63Hz
著者について
Jan Peter Veldhuizenは、機械製造、半導体、自動車、航空宇宙の各業界で約9年間の営業経験があります。SmarTEST ONEの営業と製品管理の担当者から、最近航空宇宙試験システム部の部長に昇格されました。オランダのヘーグ(The Hague)で機械工学を学びました。



