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専門家に聞きました:
特殊流体向けサーボ弁設計の評価

文書:Mark Ludlow(米国ムーグ設計エンジニア)

D661サーボ弁 D661サーボ弁

製鉄所の油圧システムに難燃性流体を使用する利点は明らかで、いくつかのタイプの難燃性流体が市販されています。より安全な流体への切り替えの必要性は実際に火事にあってからでないと認識されないことがよくあります。昨年アラバマ州のある製鉄所で起きた火事がそのよい例です。大部分の油圧システムが損害を受け、現在水/グリコール流体に切り替えるための設計変更が行われています。この不幸な出来事によって、ムーグは技術支援とサービスを提供することになりました。

79シリーズサーボ弁 79シリーズサーボ弁

元の油圧システムは鉱物油を使用する設計となっていたので、ムーグはお客様が選んだポンプメーカーと協力して水/グリコールを作動油とする安全なシステムを構築すべく油圧システム全体を見直して変更しました。元のシステムではムーグのサーボとサーボ比例弁が使用されており、お客様が満足していました。課題は、流体を変更した場合、従来の弁に変更を加えなければならないかどうかを評価することでした。ムーグの弁製品のほとんどは鉱物油の使用を前提としていますが、現場での経験から、ほとんどすべての作動油で正常に機能することが分かっています。特殊な流体を使用する場合は、シールの適合性とシステム圧さえ確認すれば通常は問題ありません。しかし今回の場合は、用途の重要性を考えて、弁の高性能と長寿命を保証するために特別に分析を行う必要がありました。

ムーグの代理店(Flow Dynamics and Automation, Inc.)がこの製鉄所から最初に相談を受けました。ムーグはこの代理店と一緒にポンプメーカーと協力して新システムの一部として弁試験計画を立案しました。製鉄所のメンテナンス責任者との打ち合わせに先立って、ムーグは水/グリコール流体に使用する他の米国の製鉄所にアンケートを行いました。そして各サーボ弁のモデルで全ての濡れ部分に使用されている材料をリストアップして材料適合性材料表を作成し、水/グリコールとの適合性を確認しました。製鉄所のメンテナンス責任者との打ち合わせは皆で経験を共有するオープンフォーラムの形をとり、関係者全員がそれぞれの意見を述べました。打ち合わせを終えた時点で、各社は他社の製品をよく理解しており、自信を持って切り替えを進めることができるようになりました。

新システムが最適の状態で稼動し続けられるよう、ムーグはこの製鉄所に対して定期的にサーボ弁を外し、ムーグで検査を受けることを勧めました。

関連製品とサービス

ムーグは製鉄所の特殊ニーズを満足するための製品応用とソリューションに豊富な経験を持っています。こちらで紹介したサーボ弁の他にも、ムーグのRKPポンプも特殊流体によく適合し、水グリコール向けに全サイズが揃っています。水グリコール用途では、ムーグは最大圧として21.0 MPaを推奨していますが、28.0 MPaでも問題なく使用されている実績があります。

ムーグはまた、防爆製品などのカスタム製品も鉄鋼業界に提供しています。製鉄所の厳しい環境にサーボ弁を適合させるためのエンジニアリングサポートとしては、この他にも非標準流体を使用する場合の粘度と剛性に起因する安定問題を解決する様々な提案を行っています。

著者について

Mark Ludlowは、ムーグの機械式フィードバックサーボ弁の開発責任者です。1984年にムーグに入社して以来、応用や製品、開発のエンジニアリングに関わってきました。

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