ニュースレター
2007年6月 第15号
特集記事:
電気機械的システムの採用により、ガスタービン用アクチュエータの安全性を向上
ムーグは、10年以上前から発電用途向けにモーション制御システムを提供し、ガスタービンや蒸気タービンのトップメーカーから、信頼できるパートナーとして評価されています。これまで世界中の1,000を超える発電所に対して、10,000台以上のサーボ弁を提供してきました。現在ではタービン制御のさまざまな用途向けに、制御アセンブリーのパッケージや油圧式・電気機械式の独自製品を製造しています。ムーグは、安全性の向上、稼働時間の最大化、省スペースといったタービンメーカーの設計ニーズを熟知しているだけでなく、モーション制御システムの導入時の立ち上げ、通常運転、メンテナンス、トラブルシューティングの支援を通じ、多くの発電所の効率的な運転に貢献してきた実績を持っています。
製品紹介:
風力発電用スリップリング
最新の発電用風車は、信頼性の高いロータリーユニオンアセンブリーを介して、回転翼に電源を供給すると同時に回転翼から各種の信号の受け取りを行います。ムーグのコンポーネンツ部門では、一般産業部門と連携し、風力発電用に設計された各種の製品を提供しています。ムーグのスリップリングは、メンテナンスフリーの回転装置で、ファイバーブラシの摺動接触技術によって電源と電気信号を伝達します。通常のスリップリングでは、ブラシから出るゴミの清掃や潤滑、摩耗の定期点検、ブラシの交換といったメンテナンスが必要となりますが、ファイバーブラシを介した接触システムにより、これらのメンテナンスが不要となっています。
専門家に聞きました:
発電用風車に軸制御弁を応用する
ムーグが長年にわたって独自のモーション制御技術を提供し続けてきた電力業界では、現在、風力発電が急速に発展しています。この記事では、発電用風車のメーカーやユーザーが、製造プロセスや運転の現場で直面している課題に対して、ムーグが行っている取り組みについて紹介します。機械の急速な大型化と、エネルギー効率向上へのニーズの高まりは、発電用風車の市場トレンドの抱える2つの主要な課題となっています。特にエネルギー効率の改善については、風速が低い、あるいは不安定といった条件の風車設置場所で重要性を増しています。
なるほど!:
タービン向け次世代蒸気弁作動システム
発電所では、最大で出力2,000,000 hp(1,500 MW)にもなる大型の蒸気タービンを利用して発電機を回し、電力を生成しています。蒸気の発生には、化石燃料を燃焼させるか、あるいは地熱や原子力エネルギーを利用して水を沸騰させます。発電用のタービンは、通常、発電機に直結されます。発電機は、50 Hzのシステムの場合には3,000 rpm、60 Hzのシステムの場合には3,600 rpmなど、発電システムの周波数に対応した一定の同期回転数で回転しなければなりません。


