中国のWuxi XinDeBao社が自動車部品試験向けに ムーグの新型油圧加振テーブルを採用

2015年6月8日

日本ムーグ株式会社

 

ムーグ社(Moog Inc.、本社:米ニューヨーク州イーストオーロラ、NYSEコード:MOG.A、MOG.B)は、中国のWuxi XinDeBao社が、ムーグが積載荷重100kg以下の仕様で専用に設計した新型加振テーブルを使ってフレキシブルカップリングの耐久試験プログラムを成功させたことを発表しました。この油圧式100kg加振テーブル(H-ST-100)は、XinDeBao社による自動車エキゾーストパイプ試験の仕様に従って設計され、ムーグの加振テーブルのラインナップに新たに加わりました。この加振テーブルは、その他の小型の自動車部品の耐久性評価にも利用できます。このムーグ製加振テーブルは、要求される性能に合わせて、電動式または油圧式の設計で提供が可能です。

XinDeBao社では、ムーグのH-ST-100加振テーブルを使って、フレキシブルカップリングの2つの接続部(エンジンマニホールド側とエキゾーストパイプ側)に対して、リアルタイムの時間履歴で6自由度(DOF)の加振シミュレーションを実施することができます。時間履歴ファイルはムーグのテストコントローラとレプリケーションおよび実行ソフトウェアによってシミュレーションされ、試験で要求される任意の具体的な路面条件を正確に再現します。この試験システムは非常にコンパクトで、試験実施中のアクセス性が優れています。

Wuxi XinDeBao社は、フォルクスワーゲン、GM、フォードJV、FAW、SAIC等の主要な自動車メーカーにエキゾーストパイプのサブシステムを納入するOEMサプライヤーで、テネコチャイナ社から、現地で耐久性および検証試験を実施するよう要請されていました。ムーグの長年の顧客でもあるテネコ社は、ソリューション導入のため、ムーグに相談を持ちかけました。

ムーグでは、XinDeBao社、テネコ社の双方とすぐに話し合い、XinDeBao社の試験要件を正確に満たすためには、油圧加振テーブルの新バージョンが必要であることを確認しました。ムーグは予備設計を素早く完成させ、試験ソリューション導入の担当業者に選ばれました。ムーグがスケジュール通りに納入した試験ソリューションは、出荷前と引き渡し時のいずれの検収試験でも、非常に優れた性能を発揮しました。

Wuxi XinDeBao社のゼネラル・マネージャであるJimin Wang氏は、次のように述べています。「当社の仕様を正確に満たすカスタム設計の加振テーブルを開発し、当社の試験のニーズに対して費用効果の高いソリューションを完成させたのは、ムーグだけでした。検討した他社のソリューションは、当社の要件に対してサイズオーバー、過剰設計、コスト高といった問題のあるものが多かったため、ムーグのソリューション開発能力の高さは、特に印象に残りました。」

写真1: 中国Wuxi XinDeBao社に納入されたムーグの油圧式100kg加振テーブル

写真2: 中国Wuxi XinDeBao社で試運転中のムーグの新型油圧式加振テーブル

写真3: 中国Wuxi XinDeBao社でXinDeBao社製メタルホースの試験を
実施中のムーグの新型油圧式加振テーブル

ムーグについて

1951年に設立されたMoog Inc.(本社:米国ニューヨーク州イーストオーロラ、ニューヨーク証券取引所上場:MOGA / MOGB、www.moog.com) は、精密制御機器/システムの設計、製造、構築を世界規模で展開する企業です。ムーグの高性能システムは、航空機、人工衛星、宇宙船、打ち上げロケット、一般産業用機械、風力発電機、蒸気・ガスタービン、鉄道車両、試験機、医療機器などの制御に利用されています。日本ムーグ株式会社は、Moog Inc.の完全子会社として1970年に設立され、Moog Inc. の機器とシステムの日本国内での開発、製造、流通、サービスを行っています。
詳細は、www.moog.co.jp をご参照ください。
 

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日本ムーグ株式会社 マーケティンググループ
担当:ギャリー・インウッド(日本語でどうぞ)
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Email:ginwood@moog.com

以上

米ムーグ社発表プレスリリースの抄訳です。