F1向け E024シリーズサーボ弁

モータースポーツ用途に最適な超小型サーボ弁

E024 写真

ムーグの超小型サーボ弁は、モータースポーツの最高峰であるF1において広く使用されています。

F1向けサーボ弁であるE024シリーズは、民間航空機および軍用航空機の操縦翼面アクチュエーションに幅広く利用されている実績のあるE030シリーズ航空宇宙向けサーボ弁を基に開発されました。この製品は電気機械式アクチュエーションで達成できない非常に高レベルの出力密度が必要とされるモータースポーツ用途に最適です。その例として、セレクタドラムの位置決め、クラッチ制御、スロットル制御、差動制限装置(LSD)でのトルク制御などが挙げられます。

2009年9月から、E024サーボ弁はアップグレードされて「流量マッチ型」ノズルを搭載するようになり、温度および圧力の変動に対する中立点シフトが減少しました。モータースポーツの極端な性能要求および環境要求を満たすために、最大7.5 l/minの流量能力は維持したままで、エンドキャップを保持するねじが200°Cの局部温度に耐えるようにアップグレードされました。

E024サーボ弁の特長

  • 超軽量(92 g)
  • 小型パッケージ
  • 高出力密度
  • 低入力信号(10 mA)
  • コマンド入力に対する高速応答
  • 優れたエネルギー効率
  • 高いピーク流量能力
  • 正確で繰り返し可能な特性制御

低流量パイロット型E024 シリーズサーボ弁

ムーグは、定評のあるE024シリーズモータースポーツ向けサーボ弁の特別バージョンとして、低流量パイロット段を備えた2つのバージョンを開発しました。低漏洩サーボ弁と超低漏洩サーボ弁の2つのバージョンは、2014年レギュレーション案に従って油圧アクチュエータを採用することが必要になる、F1の今後の要件を満たすために開発されました。このような、より高いエネルギー効率を持つサーボ弁を利用すれば、より小型の油圧ポンプを使用できる可能性があります。

通常、標準的な弁は、ギアボックスのセレクタドラムの位置決めなど、高分解能および高速を必要とする用途に使用することができます。応答がより低い弁は、ディファレンシャル制御の場合ほど弁の応答が重要視されない用途に使用することが可能です。

LVDT付きE024サーボ弁

E024シリーズモータースポーツ向けサーボ弁の、この特別バージョンは、差動トランス(LVDT)位置センサを内蔵しています。LVDT付きバージョンでは、高温性能を持つ線式LVDTが内蔵されたスプール位置トランスデューサによって、通常動作時に弁のスプール位置を連続的に監視することができます。

この弁は、弁の適切な動作を連続的に監視することが極めて重要である安全重視の制御システムで使用されるように設計されています。代表的な例として、モータースポーツのブレーキングシステムなど、制御ループの完全性を必要とする用途が挙げられます。

その外の用途

FIAによる製品承認

F1で使用されているムーグの電気油圧製品はすべて、FIAによって型式認定されています。つまり、これらのムーグ製品は、義務付けされたF1電子制御ユニット(ECU)と共に使用することが承認されているということです。