薄肉部品や技術部品の成形向けソリューション

薄肉部品や技術部品の成形は、極めて小さい寸法誤差で製造し、また時間が経過しても形状と寸法を変わらず維持しなければならないため、困難が伴います。さらに、完璧な表面品質や、透明性といった高度な仕様をクリアしなければならないという課題もあります。

技術部品

技術部品を成形できる射出成形機は以下の要件を満たす必要があります。

  • 低イナーシャの伝達装置と高応答サーボドライブを使用し、高いプロセス精度を備えている。
  • プロセスは安定的かつ再現可能で、完全デジタル制御により高効率・低摩耗の伝達が行える。
  • 射出力は短い充填時間に十分対応できるものであり、システムは保持時間を長く維持できる。

高性能の完全電動射出成形機特有の要件を満たすため、ムーグは非線形方式の特殊射出システムを開発し、高応答のサーボモータ、サーボドライブ、マシンコントローラと一体化しました。これにより、射出速度の向上、電力消費の最小化、メンテナンス時間の削減を実現しながら、複雑な技術部品に必要な長い保持時間を達成する機械が誕生しました。

薄肉成形

ムーグでは、薄肉部品の成形精度を高めるフレキシブルなソリューションを数多く取り揃え、お客様が以下の項目を実現する線形・非線形システムを設計できるようサポートします。

  • 射出速度の向上
  • 生産性の向上
  • 高精度のプロセス制御

射出速度の向上

薄肉部品の成形機は、高速射出を行って、瞬時に複雑な形状の型に充填を行う必要があります。射出を高速化するには、システムのイナーシャを小さくして加速を高める必要があります。ムーグのソリューションでは、ノンリニアアクチュエータと高応答サーボモータを利用して射出スクリューを駆動しています。このため総イナーシャが減り、エネルギー効率が最大化されるため、完全電動射出成形機に広く使われているボールスクリュー/タイミングベルト式のシステムと比べて、短時間で大きな力と速い速度を得ることができます。

生産性の向上

射出成形機が本来の生産性を発揮できるかどうかは、クランプ側の性能によって決まります。クランプ側で低イナーシャの伝達装置を利用するだけで、ドライサイクルタイムは短縮することができます。タイミングベルト伝達装置を使わずに、クランプアクチュエータを直接駆動すると、クランプ時間が最大50% 縮小されます。

大型のモータやドライブを使ってクランプ側のアクチュエータを駆動すると、機械のコストが増大します。ムーグでは、高度な「弱め界磁」アルゴリズムをドライブに適用して、任意のトルクのモータから大きな速度を生み出しています。

射出を高速化すれば生産量は増大しますが、機械の動力伝達装置が大きな負荷にさらされるため、ダウンタイムが長くなりがちです。したがって、射出装置を低摩擦・耐摩耗性となるよう設計し、メンテナンスの手間や総所有コストを低減する必要があります。ムーグのクランク式およびラックアンドピニオン式の射出装置は、大掛かりなメンテナンス作業を実施せずに、最大3万時間の運転が可能です。

高精度のプロセス制御

射出プロセスから保持プロセスへの移行は、射出成形プロセスの中で最も重要な部分であり、品質にも影響を及ぼします。ムーグの高応答サーボモータとインテリジェントドライブは機械の制御能力を向上し、プロセスの再現性を高めるとともに、部品重量の誤差も低減します。