ブレードピッチ制御

ムーグは、油圧式と電気式の両方の風力発電システムに対してブレードピッチ制御ソリューションを提供しています。所定の最高回転速度と最大トルクに基づいて、お客様固有の要件を満たす革新的で信頼性の高いカスタムソリューションを設計・開発し、必要に応じ世界中でサポートも提供します。

電動ブレードピッチ制御ソリューション

ムーグは、風力発電機用のサーボドライブおよびカスタム電動ブレードピッチ制御システムのトップサプライヤーです。全世界で7,500台以上の納入実績を誇るムーグは、お客様のベストパートナーとして信頼性の高い電動ブレードピッチ制御システムを提供することができます。

油圧式ブレードピッチ制御ソリューション

ムーグの油圧式ブレードピッチ制御システムは、情報処理およびデジタル通信機能を内蔵した特殊設計のサーボ弁を特徴とし、高い性能、優れたリモート診断機能および高度なプロセス制御を実現します。

独立ピッチ制御

1 kWh当たりの発電コストを最小化するため、風力発電機は大型化・高出力化の傾向にありますが、発電機が大型化するとローター直径が長くなり、ローターの受風面積が大きくなります。その結果、受風面積に対する風速場の均一性が低下するため、ブレードや駆動シャフト、風車の構造部分にかかる負荷が均一でなくなります。このような非対称負荷は構成部品の摩耗を早め、効率が低下し、メンテナンスに伴うダウンタイムが長くなります。独立ピッチ制御は、これらの課題の解決に役立ち、個々のブレードが受ける荷重の情報を正確かつリアルタイムで提供します。

ブレードピッチ制御とは?

ブレードピッチ制御システムは、ブレードの傾斜角度をモニタリングおよび調節することにより、ブレードの回転速度を制御します。風速が弱いときにはハブの回転速度を加速させる方向に調節し、逆に風速が強いときには、ブレードとタービン構造に対する風力荷重を減らす方向に制御します。風速が一定の水準を越えた場合は、風を受けない位置までブレードを回転させ、構造上の損傷を防ぎます。