油圧式と電動ピッチ制御技術の比較
油圧 | 電動 | |
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設計/構成 | ナセル内に油圧パワーユニット(HPU)を搭載し、ハブ内に3つのアクチュエータ、制御バルブ、アキュムレータを設置。 | 3組のモータ/ギヤ、ドライブ、コントローラ、エネルギーストレージユニットを含む。3~8のスイッチキャビネット(数は各キャビネットの機能による)。 |
長所 | ・ 力が強く、ギヤを必要としない ・ バックラッシがない ・ アキュムレータによるフェールセーフ機能 |
・ エネルギー消費量が少ない ・ 低音性(ポンプがない) ・ メンテナンス性の高いモジュール式設計 |
短所 | ・ 油圧作動油の管理が必要。油漏れの可能性あり ・ ポンプ継続運転のためエネルギー消費が大きい ・ フィルターと油の交換のため定期メンテナンスが必要。フルードロータリーユニオンが必要 ・ アキュムレータの圧力損失 |
・ バッテリーのメンテナンス ・ バックラッシがある ・ コンポーネント点数が多いため不具合発生の確率が高い(エネルギーストレージユニット、モータ/ギヤ、コントローラなど) |
コスト | 初期コストが低い:メンテナンス費用がかかるため、運用コストは高い | 初期コストが高い:メンテナンス費用が低いため、運用コストは低い |
メンテナンス | 7~10年間隔でシリンダーのシールを交換する必要がある | バッテリー交換以外はほぼメンテナンスフリー |
作業環境 | ・ ポンプの騒音が大きい ・ 油漏れが起きる可能性がある |
ハブ内の空間が狭い |
イメージ | 実績あるフェールセーフ機能を搭載し、信頼性に優れる | 環境にやさしいシステム |
カタログ
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