油圧式ブレードピッチ制御システムアーキテクチャー

ムーグは、大型風力発電機のブレードピッチを正確に制御できる完全統合型のソリューションを提供することができます。この電動-油圧システムには、個別のブレードピッチ制御機能、遠隔診断機能、非常時フェールセーフ機能、非常出力用のアキュムレータが搭載されています。サーボアクチュエータはハブ内に取り付けられ、その端部は、ブレードのベース部分にあるローラーリング上のピンに接続されます。

仕様

ムーグは、例えば以下のような仕様(性能と構成)のブレードピッチ制御システムを提供することができます。

2MW風力発電機用の一般仕様

 
最大速度 180 mm/s
最大ストローク 1,100 mm
精度 0.1 mmより高精度
耐圧 36.8 MPa
リニアトランスデューサ 非接触、CANOpen
圧力トランスデューサ アナログ(サーボ弁経由CANopen)
サーボ弁の流量 通常100 l/m未満
保護 IP65および落雷保護

ブレードピッチ制御アクチュエータ(2MW風力発電機の典型値)

アクチュエータは、ムーグサーボ弁で圧力または流量をデジタル制御することによって制御されます。

 
作動圧力 24.5 MPa
アクチュエータのストローク  
フェールセーフ(電源停止時) アキュムレータ
最大作動速度 180 mm/s
パイロットサーボ弁 アクチュエータ制御用にデジタルコントローラを内蔵
作動油 鉱物油ベース

油圧パワーユニット(HPU)

油圧パワー源として、ムーグのRKP-IIラジアルピストンポンプを駆動源とするHPUを選択することができます。

非常時ピッチブレーキアキュムレータ

ブレードピッチ制御アクチュエータとともにハブ内に搭載され、ナセル内部の油圧パワーユニットに不具合が発生した場合に非常時対応としてピッチを調節します。

スリップリングソリューション

流体伝動を行うフルードロータリーユニオン(FRU)とナセルおよびハブ間のデータ伝送を行うスリップリングから構成されます。大容量のデータを伝送する必要がある場合には、スリップリングは光ファイバーロータリージョイントに変更することができます。

 
接点タイプ ファイバーブラシ
回路数 6 – 24 (各10 A)
油圧チャンネル 作動圧力20.0または34.5 MPa
流量 20 l/min, 9.53 mm  および12.7 mm
  50 l/min, 12.7 mm  および19.5 mm
  100 l/min, 19.5 mm  および25.4 mm
  150 l/min, 25.4 mm  および31.75 mm
寿命 1億回転以上