電気光学システム
戦場情報を提供する高度なジンバル式電気光学センサシステムの急増に伴って、最近ではそれらをサポートするハードウェアの開発も大きく進展しています。こうした電気光学システムは、回転軸を介して膨大な量のデータと電源、ならびにその他の信号を送信する必要があります。ムーグは、高帯域スリップリング、ツイストカプセル、光ファイバーロータリージョイント、多重化テクノロジーの開発を通してこうしたニーズに対応し、常に他社をリードしてきました。
ムーグは、主要な空中機ならびに陸上用の電気光学システムの開発に参加してきました。戦車エイブラムスの車長用独立熱線映像装置(CITV)には、開発当初から、方位角方向の連続旋回用に当社のスリップリングが搭載されています。ブラッドレー装甲車のコマンダー向け車長用独立旋回式映像装置(CIV)にも、方位角旋回軸にムーグのスリップリングが搭載され、上昇軸にはムーグのツイストカプセルが使われています。
ムーグのスリップリングとツイストカプセルは、空中機の電気光学システムに広く採用されています。F-18ホーネット戦闘機の最新設計の電気光学センサースイートATFLIR(高度標的照準前方監視赤外線ポッド)には、ロール軸方向の連続回転用にムーグのスリップリングが搭載され、上昇軸とヨー軸にはスキャンニングまたは制限付き回転用にツイストカプセルが使用されています。F-16の電気光学式の目標指示および航行用ポッドLANTIRN(夜間低高度赤外線航法および目標指示システム)と、その後継システムSniperには、ムーグ製のスリップリングとツイストカプセルのみが使用されています。無人航空機プレデター、LAMPSヘリコプター、アパッチヘリコプターの暗視機能は、いずれもムーグのハードウェアによる信頼性の高いデータおよび電源伝送が生かされています。
特長
- 以下のアプリケーションに適した多重接点テクノロジー
- モノフィラメントワイヤーブラシ
- 多重貴金属ファイバーブラシ
- 複合材料ブラシ
- 外部環境に対するシーリング
- 電磁波シールド
- FEA構造解析
- 大きな衝撃と振動に対応可能
- 幅広い作動温度範囲
- 位置センサーおよび周辺製品との垂直統合
- 高周波帯域
- 高い信頼性と長寿命
- 冗長ベアリング設計
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典型的な使用用途
- 翼面除氷
- 翼姿勢制御
- 翼端照明
- フライト制御
- FLIRシステム
- 目標捕捉システム
- ウェポンステーション