EC3848 高速スリップリング

EC3848 高速スリップリング

EC3848高速スリップリングは、回転インターフェース部の貴金属接点が特長です。回転側のフライングリード線とステータ側のはんだ端子により電気接続を行います。精密ボールベアリングとムーグ独自のファイバーブラシを組み合わせた設計により、冷却装置なしでも最大10,000 rpmまでの回転速度に対応できます。

ムーグのファイバーブラシ技術は、従来のスリップリング接点にはない利点を数多く備えています。具体的には、ブラシ束の多接点化、ファイバー1本当たりの接触圧の低減、接触摩耗率の低減などが挙げられます。さらに、ファイバーブラシは潤滑が不要で、摩耗くずがほとんど発生しません。

特長: EC3848高速スリップリング

  • 冷却なしでの最高回転速度10,000 rpm
  • 2、6、8、10回路のモデルバリエーション
  • 精密ボールベアリング
  • 1 A / DC100 V回路
  • 貴金属接点

メリット: EC3848高速スリップリング

  • 制御信号とデータ信号の伝送が可能
  • ファイバーブラシ技術により、メンテナンスフリーの運転が実現(潤滑不要)
  • 標準設計のままで高速要件に適合。費用はカスタム品の数分の1
EC3848高速スリップリングの仕様
回転速度 0~10,000 rpm*
リング数 最大10本
電気接続 ロータ側:AWG#30(19/42) リード線
ステータ側:はんだ端子
電圧 微弱なmV域~DC100 V
最高許容周囲温度 1,000 rpm超の場合、50°C
1,000 rpm以下の場合、80°C
接点材料 貴金属
定格電流 1リング当たり最大1.0 A
絶縁抵抗 1,000 MΩ (DC500 Vの場合)
電気的ノイズ 20 mΩ (DC6 V、50 mA、5 rpmの場合)
冷却 不要
 

*注:耐用寿命は、回転速度、環境および温度によって異なります。

 

主な用途

  • 遠心器
  • タイヤ試験などの各種高速測定